薬剤師国家試験に合格した方は薬剤師名簿に登録申請して、薬剤師の免許が与えられます。めでたく薬剤師としての資格取得です。
ですが、それでは形だけ。
薬剤師の資格を取得したら、今度は薬剤師として働く職場を探さなくてはなりません。求人に応募、試験、面接と、一般企業と変わらない選考手順を経験する薬剤師も多いと思います。
不安を感じる方も多いと思いますが、大学新卒生にとって就職氷河期とも言われる世の中で、実は薬剤師の職場は慢性的に不足していると言われています。
この背景には大きく2つの要因があると考えられます。
一つは薬学部の6年制です。
18年度から実施された薬学部の6年制により、4年制の卒業生が21年度卒を最後にいなくなります。そして22年度以降に6年制の学生が中心となります。6年制の大学を卒業する学生が出るのが24年度が始めてになるので、22年度、23年度は空白の2年間として新卒の薬剤師がほぼゼロになります。企業は新しい人材発掘が出来なくなるわけです。
そしてもう一つ薬事法の改正により登録者販売制度が新設されたことです。ドラッグストアの薬品販売において薬剤師の常駐が条件となり、薬剤師のいないドラッグストアは店舗運営が出来なくなることを恐れが出ました。大手企業などは薬剤師の大量採用を大々的に行うなどの動きを見せ、中にはニュース取り上げられたものもありました。日本国内の高齢化に伴って医療機関が更に必要になる世の中で、薬剤師不足で閉店せざるおえない調剤薬局や病院もあります。地方は特に高齢化と薬剤師の人数が反比例し、薬剤師不足が深刻化していることろもあります。
就職活動において、薬剤師不足という状況は薬剤師にとって有利に働きますが、不足ならではの職場環境で、安い給料や労働過多の話もよく聞きます。
4年制大学の学生が一般企業へ就職するよりかは、薬剤師資格を持った学生が薬剤師として職に就くほうが簡単かも知れません。しかし、そこに就職して良かったかは別です。
薬剤師の転職率も高いところからも、同じ職場に長くいる理由を見出せていない人が多いことがわかります。
こんな状況だからこそ、慎重な就職活動が必要です。
薬剤師の資格を大事に、悔いのない職探しをしてください。